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  私の創作法

(岸本 道明編 その2)

 『アイディアとは既存の要素の新しい組み合せである』
という考えかたがジェームス・W・ヤングの「アイディアのつくり方」に書かれてから、年月がたち、当時は革新的な考え方でしたが、最近では発想法の本を読むと、このフレーズがよくでてきます。かなり一般的にも知られた考え方になってきたようです。この考え方は正しいようなので後は、これを元にしていかに応用していくかです。

この考え方の一番簡単な使い方はカード当てと何かを組み合わせる方法です。カードマジックがクロースアップマジックの主役であるのはその数の多さにも一因があります。とにかくカードマジックの種類は他の素材に比べて、圧倒的に数が多いです。はっきりしたことはわかりませんが、マジック全体の半分ぐらいはカードマジックではないでしょうか。そのカードマジックの中でも数が多いのはカード当てだと思います。カード当ては創作に対して非常に相性がいい現象だといえます。何か新しい素材や原理がでてきたとき、カード当てと組み合わせると、それでもう1つの作品になります。
例えば、偏光板が発売されるようになると、偏光板を回転させることにより徐々にカードが現れるという商品がすぐでました。これなどは偏光板とカード当ての一番単純な組み合わせです。それでも誰よりも早く発表すれば自分のオリジナルとして発表することができます。新しい素材に常に目を光らせておくこともクリエーターにとっては重要なことです。新しい素材がでれば、とにかくカード当てと組み合わせていち早く発表するというのも創作法の一つかもしれません。しかしこれには大きな落とし穴があります。その新素材が広く世間に知れ渡ってしまうと、マジックとしては不思議ではなくなるということです。やはり、多くの人に感心してもらおうと思うと単純な組み合わせではなく、そこからさらにひとひねりを加えて、その素材を知っている人でもわからないようにしなければなりません。一つの手順ができても、さらにもっといい方法はないかと常に考え、さらなる不思議を追求していかなければなりません。よいものを作ろうと思えばそういう粘りと持続力が必要となってきます。


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