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  コラム

 マジックの未来は? 

 マジックの未来といっても、今後どのようなマジックブームがおき、どのようなスタイルのマジックが流行るだろうとかいう話ではなく、今から50年後、100年後、マジックはどうなるだろうかという話です。

 最近の科学技術はものすごいスピードで進化しており、今ではSF小説の中だけの話が次々と現実に実現されています。このまま科学技術が進歩していけばどうなるでしょうか?その時、マジックはどうなるのでしょうか?時々そんなことをふと考えます。

今、家電メーカーでは立体テレビ(3D映像)の研究に取り組んでおり、試作的な製品もいくつか発表されています。まだまだ実用的な段階ではないようですが、この技術が進歩して、もし、肉眼で実物と3D映像の区別がつかないような技術が開発されると、マジックにとっては非常にやっかいな状況になります。この技術を使えば、不可能な現象はいっさいなくなってしまいます。今のCG映像が実物のように見えるわけです。こうなるとマジックを実演するとき、いちいち3D映像でないことを証明しなければならず、非常にやっかいです。また、あまりにも不思議なマジックを見せた後、「あれはきっと3D映像を使っているで」と素人の客に思われるかもしれません。

 また、CTスキャナーの技術が進み、もっと小型軽量のものが出現して、相手が心の中で思ったことが本当にわかるようになるかもしれません。そうすれば、当てもののマジックなどはみんなその装置を使って実現してしまいます。というかそんな装置が出現すれば、今の社会状況は根底からくずれ、とてもマジックを見て楽しんでいるような状況ではないかもしれませんが・・・・・・

 けれども、私はたぶんマジックは、しぶとく生き残るのではないかと思います。現在でも、テレビの画面上ではカメラトリックやCGを使えばどんな映像でも作ることができます。それでもテレビの画面上のマジックを見て、みんな驚いています。これは、テレビの中ではマジックはカメラトリックやCGを使用しないという暗黙の了解があるからです(しかし、最近某マジシャンは、カメラトリックを使用しているようですが、そんな状況が多くなるのは困りものです)。未来にもそのような暗黙の了解が観客と演者の間に存在すれば、マジックは十分成立するでしょう。不思議さよりもエンターテイメントの比重がより大きくなるのではないでしょうか?

100年後、私はこの世にいませんが、科学技術の方がマジックよりもはるかに不思議な世界を実現しているかもしれません。それが見られないのはとても残念です。

(文章:岸本 道明)


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